一週間を振り返ると、意外と長く感じますね。
お久しぶりです。今週は孔俊欽です。
9/27 火曜日

始まりはちょっと重い一週間だった。
賛否両論の国葬を見ていた。外国人である、しかも政治に詳しくない自分から、政治的な意見は言わないが、会場の人の悲しい顔を見ると自分も悲しくなっていた。
こういうのは弱い。なぜ自分は悲しい顔には弱いだろう。「死」を受け入れないと、悲しいだろう。「死」の前にある「生」を覚悟しないと、悲しいだろう。
「死」がないと、「生」もないだろう。どうやって生きる、どうやって死ぬ。呼吸すれば勝手にできているじゃないか、でもこれだけだと悔しいだろう。未知に行く前に、自分の愚かさを尽くしたい。
9/28 水曜日
気を取り直して、手元に溜まってあるカラーフィルムを現像に出して行こう。
下北沢駅の近くにある「ヒロセフォトショップ」という写真屋さんを愛用させていただいている。うちに遠くないし、120のカラーネガも今日中にいただけるから。
現像待ちの間、近くの神社に行ってきた。「北澤八幡宮」「太子堂八幡神社」「若林天祖神社」三社を参拝した。最近、日本の神社から、神話や歴史に結構ハマっている。

「北澤八幡宮」の敷地内に公園ができている。賑やかなだった。この光景は好きだよね。歴史があるモノは歴史だけでもなく、未來であるこどもと一体になって、共に時間を過ごし。
これは僕最近神社を巡ってる理由かもしれんない。神社は目的であるが、やはり目的に行く途中にある今の風景をこの目で確かめるのは大事だと思う。
9/29 木曜日
今日は「国立駅」近くにきた。
「国立駅」の写真を撮ってなかったが、駅前にある広い自転車道にびっくりした。日本に来て、初めてこんなに立派な自転車道を見えた。感動。

彼女が大好きなイラストレーターとしなり ゆきさんの展示を見に来た。帽子デザイナーJung Min Limさんとの二人展だった。
すごく繊細な絵だったので、僕も好きになった。
9/30 金曜日

Tengusanの展示の搬出を手伝いに来た。この派手さ何か中国っぽいね(笑)。


おもちゃと写真は繋がってる空間にあるのは新鮮だ。

可能性の一つとしてすごいと思う。
10/1 木曜日
「国慶節」だ!
中国だと、一週間以上の休みに入る。戦争の終わりは祝うべきだと思う。
国から出てきてからわかったこといっぱいあるし、自分はどのくらい単純だったもよくわかってきた。
争いを正当化する人もいる、公平や正義より金や権力の方が正しいと思ってる人もいる、「現実」とかを言い訳にして。
先人の努力は尊敬している。だけど、僕たちは未來に向いて行くから、自分の子供だけではなく、未來の人々に何を残すのは大事じゃない。
百年後の人が歴史書を開いたら、内容は嘘と争いだらけだと嫌でしょう。あくまで個人的な単純な考えだけ。
祝日は楽しく過ごしましょう。
10/2 日曜日
秋に入って、まことに金木犀を見てなかったなぁと思って神代植物園にやってきた。ちょっと暑かった。残暑というやつか。

金木犀は秋の使者だ。町に歩いて、匂いだけ嗅げるのは金木犀の「秋が来たよ」のお知らせだ。

深大寺のそばは美味しかった。
10/3 月曜日
ちょっと書類を書こうとしたいところで、「日本写真史概説」(岩波書店)を見始めた。
1999年出版された本ですから、今見るのは面白い。23年前、今のようなSNSに写真が溢れているのは想像つかにくいだろう。
中国では大学までずっと勉強だった、死ぬほど勉強だった。しかも田舎出身の僕は、気づいたら、既にデジタルだった。そのまま、写真はモニタにあると思い込んでた。普通にフィルムで撮る世界想像もしなかった。
逆にを言えば、写真をモノにするのは新鮮である。これは勉強ということだよね。先輩たちの写真を見ると、カメラやメディアがどのぐらい進歩しても、写真に込んだ真摯は変わらないと思った。
本を読むほど、自分は微小であることがわかってくる。小さいストーリーも書けないのに傑作を書こうとするのは無理だとわかったら、何か気持ちが落ち着く。
勉強して生活を重ねて、いろいろを経験しながら、モノを作って行きたいと思う。
何か重いことと自分の愚かさしか書いてないのは申し訳ないが、次回の毎日GRAFも楽しみにしている。
では、またね!